家庭教師ヴォックス 家庭教師VOX

初めまして!家庭教師ヴォックスは過去21年間に渡り、愛知県、岐阜県、三重県、静岡県の東海4県で家庭教師という仕事を通してたくさんのお子さんに出会い、接して、卒業させてきました。

合格しなくてもいいよ。なんて本心から言ったことはありますか?

 

こんばんわ!

家庭教師ヴォックスの加藤です。

これから受験の親の方、来年受験の親の方、すでに受験が終わった方は入試を終えて気が早いですが次の入試に向けてしっかり頭に入れておいてほしい内容です。

この考え方は、家庭教師ヴォックスの加藤も学生当時から今もまったく変わりません。

必死になってやっているときこそ、熱くなっているときこそ、思い出してほしいことでもあります。

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今年の受験シーズンは佳境、塾では新年度に入る時期。とはいっても、学年はまだ小学5年生や中学2年生。にもかかわらず、塾での学年は受験学年となってしまうなんだか落ち着かない時期です。

そんな状態ですから、この時期に「受験まで1年きったよ」なんてあおる親の言葉にはいまいち反応しない子が多いものです。

でも、中にはこの時期にすでに「受験生」を自覚している子だっている(◎_◎)

「うらやまし~い!うちの子なんて、自覚ゼロよ!」なんて声が聞こえそうですが、この時期にすでに自覚している子ってどんな子だと思います?

これはあくまで家庭教師VOX加藤の感覚によるものですが、受験に対して「恐怖」を感じてる子が圧倒的に多いようです。

つまり、受験生を自覚している子供は「この学校に行きたい!」なんて思う気持ちよりも「来年受験に失敗したらどうしよう」などと心配し「勉強せねば」となっているようなのです。

では、受験がダメだったらどうしよう!?なんてことから、受験生であることを自覚する子と、そうでない子の決定的な違いは何か?

これは、性格というよりも、環境が大きいと思います。

特にこの時期であれば「恐怖」を感じてしまう出来事。

それは、「不合格」を目の当たりにすることです。具体的に言えば兄弟が、親戚が、近所の親しい子が受験で悔しい結果になったという現実。

今まで、受験というものにピンときていなかった子が、一瞬にして現実を知るわけです。

「あああ・・・」って。そして、親の期待に応えねばと真面目に考える子ほど「恐怖」を感じます。

なぜ、こんな話をするかというと、受験にとって「落ちることへの恐怖」は原動力にもなります。だから、このような現実にふれる機会がある環境は受験には有利な環境ともいえます。

でも、一方で「恐怖の原動力」にはデメリットもあります。1歩間違えれば、成長を減速させてしまうことになることを知ってほしいのです。

あまりにも心配の度が過ぎてしまうと、失敗のときのことだけが頭に浮かび、肝心な集中力などが欠けてしまうことになりかねません。この事実に親は「細心の注意」を払うべきです。

これは、不合格を目の当たりにする環境がある子供だけではありません。

なんとか子供に勉強をさせようとして、親が子供に「不合格の恐怖」をチラつかせる場合も、同じように細心の注意を払っておかないと、やる気にさせるつもりが裏目に出ることも多々あります。

では、もし子供自らが「落ちることへの恐怖」を感じ「落ちたらどうしよう…」なんてことを口にしたら、親のあなたは何と言いますか?
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今から頑張ったら、大丈夫よ!
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なんて、言ったりしないでしょうか?

よく使う言葉ですよね。でも、子供達にとって、そんな言葉なんて気休めにもなりません。なぜなら、受験で悔しい結果になった子だって頑張っていたことを知ってるワケですから(>_<)

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お前なら大丈夫よ!お母さん、信じているから!
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なんて最悪です。

お子さんには「ホメ殺し」にしか聞こえません(>_<)

さて、どうするか?

考えて欲しいのは、お子さん自身が受験することをどのようにとらえているかなのです。逆の言い方で言えば、受験することを親が子供にどうとらえさせるかということでもあります。

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合格するのが、自分の仕事(使命)
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なんてことになっていないでしょうか?

「さすがにそこまでは考えてないよ!」なんて思った方にお尋ねします。

では、お子さんに
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合格しなくてもいいよ
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なんて本心から言ったことはありますか?

志望校に合格することを目標にすでに頑張っているご家庭ではこんな言葉は「禁句」なハズです。ということは、知らず知らずのうちに「合格できなかったらどうしよう?」なんて気持ちに子供たちはなります。

先ほど話した「受験の悔しい結果」を目の当たりにした子や神経質な子であれば、なおのことです。大人が直接言わなくても「合格するのが、自分の仕事(使命)」と受け止めている子供達は多いのです。

受験が近づくにつれて精神的に不安定になるのも、このプレッシャーが原因であると家庭教師VOX加藤は思います。

プラスのプレッシャーであればいいけれども、マイナスのプレッシャーとなれば、見過ごすわけにはいきません。

これは、家庭教師VOX加藤が生徒を指導する際にも直面します。

そんな状況の子供達に家庭教師VOX加藤はこう言います!
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合格するのがお前の仕事(使命)じゃないぞ!
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この言葉を聞いた生徒達の驚く顔といったらありません(◎_◎)

さて、アナタなら続けて何と言いますか?

家庭教師VOX加藤は、
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合格するだけの勉強をするのがお前の仕事(使命)や!
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と言います(^_^)。

この違いわかります? なぜだか、わかりますよね?

でも、週に1回か2回行く家庭教師の先生よりも、毎日顔を合わせている親がこれをハッキリ言ってあげたら、どんなにいいでしょう。

やっぱ真剣勝負だからこそ、子供たちにはノリノリで頑張ってほしい。それを引き出すのは親。

誰かが言ってくれないかなあなんて待っていないで家で接する親が明確に本気で言ってあげましょう。
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合格するだけの勉強をするのがお前の仕事(使命)や!
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ああ、そう思えないなら言わないほうがいいですよ。「合格するのがお前の仕事(使命)」と思っているのに口だけで「合格するだけの勉強をするのがお前の仕事(使命)や!」なんて言っても子供は見破るから。

親に偽善の匂いを感じ取ったとき、子供は親の言うことを信用しなくなり、言うことを聞いてくれなくなりますから。

 

家庭教師VOXは愛知・岐阜・三重の東海地区で大活躍中!

     

家庭教師vox(ヴォックス)

人は「知育」「徳育」「体育」という三つで、成長していく。

こんばんわ!

家庭教師のヴォックスの細川です。

今日は雪が降ってきましたね><

皆さん、風邪をひかないようにうがいと手洗いをしっかりしましょうね。


勉強においては、抽象的なものを、いかに具体的にイメージできるか、これが勝負だと思います。

それには幅広い経験や体験が必要です。

身体全体を使って知る経験値が必要だと思います。

よく小さい頃から受験勉強なんてしていないで、子供は子供らしく思い切り外で遊ぶべきだ!という意見を聞きますよね?

それを聞くと、勉強ばっかりしてちゃダメだとか頭でっかちになるとか思いますよね。

ゆえに外で遊ばせる。

問題は遊ぶ「だけ」になることです。

逆に机に座っての勉強「ばかり」になる。

両極端なんです。

子供は抽象的なことがよくわからないものです。

だからできるだけ学校なんかでも具体的なものを見たり、触ったりして実感することで学ぶ。

今は学校でも映像で見せたりもしてきますよね。

紙の上でだけで覚えたり知ったりするだけじゃなく、なんとか映像を見たりして抽象的なものを具体的に捉えてほしいという試みだと思います。

そっちの方が勉強の効率も良くなりますしね。

本当は遊びの中に勉強があり、勉強の中に遊びがある。

家庭教師ヴォックスがこんなことを書くとヘンだなんて思う人がいるので、泣く子も黙る人に言ってもらいます。



「バカにならない読書術」養老孟司
http://tinyurl.com/27xddf4

この本で養老孟司さんは書いておられます。
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脳の発達には身体を動かすことが大切ということが、なぜわかってきたか。

障害児の教育を一生懸命やっている人たちが、それに気づきました。

特に脳性小児麻痺の子どもの発達の観察からわかってきたことです。

自分で身体の移動ができない場合、かわいそうだから寝かせておくわけです。

小さいときからそうやって寝かせておかれた子どもは、実は言葉をしゃべることができない。

だから何をするかというと、とにかく自力で動けるように、と無理やりにでもハイハイを助けてやらせる。すると、次の段階でちゃんと言葉をしゃべることができるようになる。

自分の力で動きだすと、はじめて脳の入出力が大きく回り出すからです。
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養老さんは、脳の入出力について、こう書かれています。
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昔から言われているように、人は「知育」「徳育」「体育」という三つで、成長していきます。

「知育」は何かというと、感覚です。

五感です。

何かを感じる、つまり「入力」です。

徳育」というのは、頭の中で起きることです。

五感によって入力された情報をもとに、行動を決めます。

その状況で自分がどういう行動をするか、あるいは行動をどうセーブするか。

それを頭の中で決めるわけです。

コンピュータ用語で言えば「演算」です。

最後の「体育」というのは、この演算にもとづく身体の動きです。「出力」と言い換えてもいいでしょう。この「知育」「徳育」「体育」というのは、脳のはたらきそのものと言っていい。

われわれの脳は、外から「入力」を受けて、内部で「演算」をして、それで結果を身体の動きとして外に出す、つまり「出力」する。

ここでよく誤解されるのは最後の「体育=出力」です。

身体を動かすというと、なにか運動をすることだけのように聞こえますが、そうではありません。

身体の動きは、コミュニケーションを作っています。言語も表情も。

言語は声帯や舌を動かすことだし、表情は、筋肉の動きです。
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こうも書いておられます。
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現代社会において一番足りないのは体育です。

わかりやすく外遊びのときのことを例にしていうと、都会で暮らしていたら、アスファルトとかコンクリートという基本的に同じ固さの地面しか踏まない。

しかも平坦な地面しか踏まない。

つい何世代か前だったら、山や田んぼのある土地で遊んでいました。

一日じゅう違う固さの地面をしょっちゅう踏んでいる。
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なぜ地面の固さが問題なるのかというと、
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子どもは、感覚から入って来るそういう(地面の固さの)「違い」を脳に入力し、それに従って動きを調整していく。


固さの違う地面を踏むと、身体の動きをその都度変えなきゃいけない。そうすると頭の中にはある種の運動制御のモデルが自然にできてくる。


だから私は、できぼこ道を歩けと、よく言っています。

足の裏から、違う固さの感覚が脳に入力され、その都度転ばない歩き方を脳で演算して、運動つまり出力する。
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「どんな本を読んであげたら、子どもの脳の発達にいいでしょうか」と質問するおかあさんたちは勘違いしていると養老さんは言います。

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順を踏んでいくことが、教育では大事なのです。

その順を踏んでいくときの一番の根本になっているのが、脳の入出力が循環するということです。

一歩でも動けば、世界は変わる。

そのことが重要なのです。


だけど、今の人はどう思っているか。

幼いころから英語を勉強させるとか、特定のことをやらせたら頭の中でどんどんその能力が増すと思っている。

その単純な因果関係というとらえ方が間違っているのです。

二宮金次郎の伝記では、薪を背負いながら「本を読んだ」、つまり寸暇を惜しんで勉強したことを偉いと言っている。

そうではありません。

大事なのは「薪を背負いながら」の方なんです。

家が貧しく、幼いころから手伝いをさせられた。どうすれば薪を効率的に運べるか、少しでも肩が痛くならない背負い方はないか、近道はないか、幼いなりに考えたでしょう。

そうしながら本を読んだ。だからこそ、本をよりよく理解できた。「知育」「徳育」「体育」が子どものころから循環していたわけです。

もし、ずっと家の中にいて本ばかり読んでいたら、「尊徳」にはなれなかったと思います。
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「薪を背負いながら」読む。

あれが正しい読み方なのです。

その像が八重洲ブックセンターの前に建ててあるのは、つまり、意味があるのです。
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引用の長くなりついでに、養老さんが「誤解されている」とおっしゃる言葉についてもう少し。

文武両道
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学校で文武両道というと、勉強しながら甲子園に行くことだと思っている人がいるかもしれない。

昔の人なら午前中は正座して「論語」を読んで、「師のたまわく・・・」とやって、午後になったら竹刀を持って道場に出て殴り合う。

そうではなく、「論語」を読んだ結果が自らの行動になって出てきて戻るということなのです。
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「文」というのは、脳に入るほうで、いわゆる「知育」です。

「武」というのは出すほうで、つまり「体育」です。

「文武両道」とは、本来、入力した結果を身体で動かし、身体を動かすことで新たな入力を得る、という意味だったのでしょう。

ところが、いつごろからか、勉強も運動もできる、というように、別々のものにしてしまった。
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養老孟司さんの話なら皆さんもうんうんとうなづけるでしょう。

これを一言でいうと「具体的なものを見たり、触ったりして実感することで学ぶ」となるとヴォックスは解釈しています。

養老さん曰く「寝かせておかれた子どもは、実は言葉をしゃべることができない」。身体を動かさないと。

勉強も一緒。

この前も、何回繰り返してもできるようにならないという方へのメールの返信で少し書いたんですが、
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勉強における抽象的な側面を実際の生活の触感や視覚で捉えていくことも成果がわかりにくいでしょうが取り入れることです。

紙の鉛筆と教科書だけでにらめっこするのではなく、容積なら具体的に実際の容器を手に取って水を入れる、立体は立体を手に取って分解するなど、もうしているかもしれませんが具体化したものを目で見て触れてから紙の上のものの抽象的なものに臨むという姿勢も必要でしょう。

抽象的なことがわかりにくいのは子供は皆一緒です。

国語の文章題でも、抽象化された文章はまるで頭に入らない子供も多いです。

すべてを実地で経験することは難しいですが、テレビでドラマを見るというのも馬鹿にはできません。

実際に触ったことがないけれど、テレビで誰かが触っているものを見て疑似体験する。

テレビで誰かが体験している経験を見て疑似体験することだって国語の文章題を解くときに影響してくる場合だってある。

知っているものは、見たことがあるものは具体的にイメージができる。

しかし、ただ言われたこと、読んだだけのことはイメージがわかないのです。

国語が良くできるのは身体を動かして実際の体験をたくさん積んだ子供であるというのも1つの真実です。

森林伐採と温暖化と途上国がそうせざるを得ない事情を言われても子供にはわからない。

森林伐採がわからない。

温暖化がわからない。

途上国がわからない。

途上国の事情が分からない。

全部わからなければ論理的に書いてあっても子供にはわからない。

イメージできるかどうかです。

それは本当にわかっているのとは違う。

手にとって掴める感覚があるかどうか。

親子で楽しく決まったテレビドラマを見るのも1つの経験です。

ドラマだけじゃなくドキュメンタリーでもいい。

テレビのすごいところを大いに利用したらイイですね。

さらに、理解が進まない、何度やってもイマイチ頭に入らない場合、同じ方向から20回やっても、3回やったときと同じ効果しかないことがほとんどです。

繰り返しやって成果が出るものは3回、多くても5回やればたいていは成果が出る。

それでも成果を感じられない場合は、違う方向からアプローチしてみることです。

図形や立体や容積は先に書いたように具体的な立体を手に取って感じてみる。サイコロをやる時は実際に自分たちで方眼紙でサイコロを作ってみるのも同じことです・・・
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自分たちの先輩が甲子園に出たら、甲子園に出るってことが具体的にイメージできる。

東大、ノーベル賞、総理大臣、なんでも一緒だ。

勉強においてもそう。

試験には出ない雑学をよく知っている「雑学王」が勉強に強くなりがちなのは新しく習うことをその周辺の知識を伴って具体的に厚くイメージできる可能性が高まるから。

そんなふうにも思います。

逆に言うと、勉強が良くできる子はテレビでよくやっているクイズ王になりうるってことです。

高校生のクイズ王とかってたいていは全国有数の進学校の高校じゃないですか。

あれって賢いからクイズ王になったの?

ノーです(だと思う)!

クイズ王になれるくらい何でも知っているから机の上で学んでも、紙で学んでも習っていることをたいていは具体的にイメージできる、具体的にイメージできるからおもしろい。おもしろいからもっとやるとなる。

それこそが知る喜びを知っているということでしょう。

新聞だって誰でもおもしろがって読めるとは限らない。

新聞自体は概して面白くないものだけれど、そこに乗っている情報をいろいろなこととつなげて考えられるからおもしろく読めるわけですから。

「新聞なんておもしろくねーよ」っていう人は読む側に問題がある。

だからといって新聞なんかを読んでも、社説を読んでも賢くなるわけじゃない。

問題は新聞に書いてあることを自分が持っている情報とどう結びつけて考えられるか。

何も感じられない人もいれば、ただニュースを知るだけの人もいるし、ビジネスチャンスを見出す人もいる。

養老さんの「文武両道とは、本来、入力した結果を身体で動かし、身体を動かすことで新たな入力を得る」とはこういうことなんじゃないでしょうかね。

賢くなる人はどんどん賢く、アホはますますアホになる。

必然です。

勉強も入力ばっかりやってたんじゃテストでは点は取れない。

家庭の中で入力と出力を繰り返す。

ただ繰り返すだけじゃ続かない。

どう入力するか、どう出力するか、それが勉強においては工夫になる。

子供はその工夫を思いつかない。

だから親や家庭教師のお兄さん・お姉さんがちょいとその工夫を協力して手伝ってやってくださいとヴォックスでは推奨しています。

だから勝負はたやすい。

ちょび工夫すれば勝てるもの。

世の中には「工夫ってなんですか?」って人が大半です。

新聞でいえば「ただ新聞を読む。終わり」なんてね。

多くの人が子供新聞を取り始めました!って披露する。

だからなに?

新聞をどう読むか? どう使うかが大事なのであって、新聞を取ること自体に意味はない。

子供新聞を取らなくても、大人用の新聞で親が介在して新聞を読んでいる子供だってたくさんいる。

同じことです。

入力なきところに出力なし
出力なきところに成果なし
工夫なきところに勝利なし

だけど、これらの前に考えておくべきなのは、現状では「親は子供に入力したつもりになっているけれど、実際は子供には何にも入力されていない」というのが多いことです。

入力していないのに「どうして出力できないの!」なんて怒ってる。災難ですわね、子供にとっては。

なので考えよ!あなたの家での入力ってなによって!?

子供にも言うでしょ、「ちゃんと考えなさい」って。だから家庭教師ヴォックスも親に言います「ちゃんと考えてあげてくださいね」ってね。

 

家庭教師ヴォックスは東海地区で19年目の家庭教師グループです。

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自分にとっての「おまじない」

 

こんにちは、家庭教師VOXです。

私立高校入試が順次開始、公立高校入試開始もあとわずかです。

中学入試は怒涛の短期決戦最終シリーズが開幕。

開幕した2月1日の朝早くにメールをいただきました。
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無事に娘を試験に送り出すことができました。ありがとうございました。

今日まで勉強してきた娘は私たち夫婦にとってもう合格だという言葉を娘にかけてあげることができました。

妻が娘と出発しましたので私の役目はここまでです。本当にありがとうございました。

入試直前少し休んで家庭教師の先生から本番パターンでの演習もさせて頂きました。

数日試験が続きますのでまだ振り返るには早いですが、中学に入ったら(入る前かも)・・・・
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やることをやって送り出したら、もうあとはただ待つだけ・・・この時間がなんと長いことか。

とにかく受験生には持っている力をすべて出し切ってもらいたい。ただただそれを願うばかりです。

家庭教師BOXの加藤も少々胃のほうがおかしくなってきました(ToT) ただ今、胃液が最高潮にあふれ出る第2期です。

家庭教師BOXの加藤の胃液があふれ出てくるときに必ず思い浮かぶ一節があります。
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今日一日
怒らず、怖れず、悲しまず、
正直、親切、愉快に
力と勇気と信念とを持って
自己の人生に対する責務を果たし
常に平和と愛とを失わざる
立派な人間として生きることを
厳かに誓います
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これは中村天風さんの「誦句集」のうちの1つ「誓いの言葉」という誦句だったと思いますが、家庭教師BOXの加藤が高校生の時に広岡達朗さんの本に書いてあって初めて知りました。

これしか覚えていないんですが、いっとき毎日のように唱えていて、それで覚えているんですが、胃液が出る事態が続くと自然とこれがなんでか口をついて出てくる。

まあ、家庭教師BOXの加藤にとっては、おまじないのようなもんですね。

全然唱える「誦句」を実践できていないし、胃液も止まらないけれど、言う。

おまじないだから。

こういう自分にとっての「おまじない」はいくつか持っていたほうがいいんじゃないかって思うことがあります。

なので、子供たちにも試験会場で唱える「おまじない」を授けてやりたいけれど、自分がいいと思っている「おまじない」を与えても、それが子供自身も気に入るかどうかといったらそうもならない。

気に入ってつい口に出してしまうものでないと「おまじない」にならないからね。まあ、でもそれぞれ子供は自分の「おまじない」を持っているでしょうから心配はしていないけれど。

ガンバレよ~受験生。

迷わず行けよ!行けばわかるさ!ファイト!(#^.^#)

 

         

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階段を一段飛ばしでなく、上がっていくことが成績アップの秘訣

 

こんばんわ、家庭教師VOXの加藤です。

全国の中学入試も後半戦を迎え、高校入試は私立高校の入試が始まり、公立高校入試も目前です。

季節柄、受験の結果について多くの方から報告をいただきます。喜びの報告もあれば、喜び半分の報告もいただきます。

実は家庭教師VOXの加藤自身は 受験に対してイイ思い出がありません。いつも負けだったというか、負けっぱなし。

「死んじゃったほうがいいんじゃないか!?」
 
あまりにも惨敗すぎてそう思ったこともありました。だから、受験結果の「慟哭の報告」の気持ちがよくわかるつもりです。

そんな家庭教師VOXの加藤が今日楽しく生きていられるのは、惨敗したのちでも、温かい言葉で励まし、言葉だけでなく行動でも受け入れてくれたおふくろのお陰であります。

「精一杯やったんだから、堂々と帰っておいで!」

実際に生きて帰ってきて、しばらく後に「精一杯やったかなあ?」と自問自答したのでした。

帰ってくれば再起ができる。子供にはどうであれ帰ってくる場所がいります。

今まで親子でともに歩んできたんです。精一杯のやせ我慢をして笑顔で迎え入れてあげてください。

1つ、報告を紹介しましょう。

小6 Jさん
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先日は大変お世話になりました。昨日合格発表があり、○○に合格できました。

11月時点の偏差値から5以上うえのランクになんとか引き上げることができましたのも、入試実践テクニックを家庭教師VOXの先生に教えて頂いて、ひたすら繰り返したおかげだと思います。

これからもいろいろ大変だとはおもいますが、中高一貫でつまづかないよう、注意して進めていきたいと思います。

とにかく、いろいろと指導や相談にのっていただき、ありがとうございました。心より御礼もうしあげます。
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Jさんは「小6から家庭教師を開始」した方でした。

Jさんがどのくらい真剣に頑張って取り組んでこられたかは家庭教師の指導報告に表れています。

この根気と努力があって成績も上がってきたわけですが、
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遅いとは思いながら、非常に効率よく勉強できており、子供を強く怒ることもなく成績も徐々に上がっていましたが、ここにきて大暴落してしまいました。

穴を探してノルマ制勉強をとは思うのですが、穴だらけでどうしていいかパニック状態です。
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夏休みに行う家庭教師VOXの学力診断テストでどん底を味わった。それがこのメールです。

志望校からテスト結果が乖離していった場合、特に入試を控えて成績が下降していった場合、Jさんが書いていらっしゃったように「パニック状態」になります。

そして、その時多くの方が志望校で問われそうな難しい問題にばかり取り組もうとします。志望校の問題をこなそうとするには力が足りないのにです。

子供の成績が入試を控えて下降気味、もしくはちょっと足りないとなったとき、人はその空いた差を埋められる問題に取り組みたがる。

図で書くのは少し難儀ですが、↑部分が現在の子供の力と志望校の差とすれば、
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志望校
↑↑↑
↑↑↑
↑↑↑
子供の現在
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この子供の実力よりは上の志望校に近い問題ばかりをやりたがる。実際に多くの方がそうしています。

でもね、子供の実力と志望校の間のもの「↑部分」をやっても、その差は埋まらないというのが家庭教師VOXの経験に基づく考えです。

上記の状態になったとき、期限が決まっている入試を考えると、その差を埋めるべき、子供の実力と志望校の間のもの「↑部分」をやりたくなる気持ちもよくわかる。

しかし、その差を埋めるためにすべきなのは、それが仮に夏休みの時点であろうが、「↑部分」ではなく、
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志望校
↑↑↑
↑↑↑
↑↑↑
子供の現在
★↑★↑★
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その下の「★↑★↑★」部分から取り組まなくちゃいけない。

Jさんにはそう申し上げました。

偏差値60の学校を目指すが現状は偏差値55の場合、入試演習で使う学校は偏差値50くらいの学校で力をつけていかなくちゃいけない。

家庭教師VOXでは中学入試、高校入試とも10月末から「やってみて入試演習」ということで問題集をそれぞれ紹介してますが、皆さんがやっている入試問題よりもかなり簡単な問題だったはずです。

ある方は「こんな下の学校の問題をやっても・・・」という電話をしていただいた方もいらっしゃいました。

ただ、じゃあ「ちゃんとできるのか?」といえば、???でしょう。そして、もしできるならば、既定の時間よりも短く設定してやれば、同じ問題だって難易度は上がると繰り返し述べました。

とにかく現状の入試において、特に中学入試においては、多くの方が難しい問題をやり過ぎているということです、できもしないのに。

もっとできることをしっかりやって、そこから駆け上がっていけ!と思います。

勉強において、現在の子供と志望校の間を埋める勉強は最も辛く、もっとも成果が出にくい勉強になります。

それくらいなら、現状の学力よりも一段低いところから積み上がっていく。

そっちのほうがよほどおもしろく成果もあって、やりがいも出てくる。できもしない難しいことに延々と時間を使っていくのはもったいないと思います。

Jさんにはそのことを繰り返し申し上げました。

志望校よりも、もっと手前の偏差値の学校の入試演習をしっかりやりましょう。

穴があったら単元別の入試演習に戻って復習して再び入試演習に戻ったらイイと。

それができたことがJさんの今回の勝利の要因の1つではなかろうか、そんなふうに家庭教師VOXは思っています。

勉強はね、今やるべきことを間違うと、頑張っても頑張ってもなかなか成果が出にくいものです。

成果が出ないときに、「もっと頑張れ!」とか「なんでやった問題を間違うの!」という視点でなく、「難しいことをやり過ぎていないか?」って視点が出ると、どんなにラクか。

みんな難しいことやり過ぎです。難しいことにチャレンジするのが快感なんですとかであれば別ですが、まずは例題と基本問題の意味と仕組みをちゃんと理解して、それをいかに早く使いこなせるかを考えるべきです。

例題と基本問題の意味と仕組みをちゃんと理解できると、問題を解く時間は必ず速くなる。

だってわかってるんだから、当然早く処理できるようになる。

そこをいい加減に、曖昧なまま、応用や発展をしようとするから、時間がいくらあっても足りなくなる。例題と基本問題をきっちり理解できていない単元の応用や発展をどんなにやっても無駄になります。

週間ごとのテストや確認テストには「覚えているから」対応できたとしても1ヶ月後の公開テストのときは全部忘れちゃってる。こうなるといくら勉強に時間をかけても足りなくなります。

ホントですよ!

Jさんの報告を読んで、その思いはますます強くなりました。「合格」ってとこだけに目を奪われないようにしてほしいと思います。

階段を一段飛ばしでなく、上がっていくことが成績アップの秘訣です。それは秘密でも何でもない、ごくごく当たり前のことですから。

 

家庭教師VOXでは愛知・岐阜・三重・静岡の東海地区で19年活躍しています。

中学受験から高校受験、大学受験までドンとこい!の家庭教師グループです。

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受験は、先行逃げ切り、合格への体制作りを始めましょう

こんにちわ!

家庭教師ヴォックスです。

年々前倒しの動きは強くなる一方です。まあ、「焦って」頑張っておられるということですな。

なにゆえそんなに焦るのか?

それは受験において、先行逃げ切りこそが理想の戦い方だからです。

勝負は「夏休み」前まで。もちろん、受験期において、「勝負」の山場はいくつかあるわけですが、最大の山場は「夏休み前」にくるというのが家庭教師の新勉強の常識です。

大いに焦って先行逃げ切りを目指すべきです!

えっ、焦るのはよくないって!?

人生ならそうかもしれません。ただ受験というのは、人生に比べれば、ほとんどのことは、あらかじめ予想がつく。どういうことが起こるのかの展開もほぼ毎年同じ。

つまり、予想があらかじめ立てられるわけですな。コースがもう決まってるから。
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◆2月にはなにをすべきなのか?
◆7月までに達成しておくべきこと
◆今ではなく夏以降に取り組むべきこと.....etc
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これらの大枠はもう現時点でわかっていることなのです。だから、しっかり計画して早めに取り掛かっておく。世間やライバルの動きに関係なく、早め早めに手を打つ。

また、受験に向かって負荷がかかってくれば、毎年同じような問題や悩みも出てくる。初めて受験を迎える方からすれば、ものすごい大問題のように思えるでしょうが、なるべくしてなっている場合がほとんどです。

今年も例年と同じように、
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◆「まだ子供のお尻に火がつきません」
◆「受験が近づくにつれて成績が急降下しています」
◆「過去問が取れません・・・」
◆「直前になって志望校の変更を言い出しました・・」
◆「受験なんてしない!と投げやりな態度です・・・」.....etc
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あらかじめ予想される問題点については、手を打っておく!それでなくても、さまざまな悩みが出てくるのです。勉強の悩みに集中できる体制は家庭学習から!これが基本です。

受験は、先行逃げ切り、合格への体制作りを始めましょう。勝負が「夏休み前」にやってくるとすれば、あと半年しかないですから。

家庭教師ヴォックス

www.theholdsteady.com


 

今起きている現象というのは、今日のことが原因ではなく、以前のことを原因として今の現象がある。

匿名さん
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このメールを無事家庭教師ヴォックスさんがお読みになっていただける事を願っております。

息子は中学3年生。そうです、まさに受験生です。でも、とても受験生とは思えない勉強量と生活です。

昨年の夏からお付き合いしている女の子がいて、その頃から勉強をしなくなり、夢中です。秋からほんの少しずつ勉強をし始めましたが、喧嘩しては情緒不安定になり、勉強が手につかなくなります。

塾も彼女と一緒の英語の塾には行きますが、他は辞めてしまいました。さすがに受験も迫り、受験勉強を始めるのかしら?と思いきや、大して変わらない状況です。

模試の結果では希望高校には合格圏内です…

でも息子曰く、レベルの高い高校は勉強が大変で部活が思うように出来ないから行かない…と、わざわざランクを下げ、今の自分で入れる高校でいいみたいです。

親として居心地の良い、暖かな居場所を提供したくても、あまりの不甲斐なさに腹立たしさや情けなさで一杯です。

この最後の時期に親が息子に少しでも真剣に受験に向き合って欲しいと思うことはいけないのでしょうか?

因みに、子どもは中学受験で県下一の中学に入りました。

六年生の春に転校してすぐの受験であり、それまで塾にも行ってなかったので、落ちたら可哀想と思う一心で私は必死で息子に勉強を教えました。

今思うと、それがいけなかったのか、自力で学習が出来ないところがあります。問題集を買ってきてとか、わからないところはすぐ私に聞いてきます。勉強は食卓テーブルでして、決して自室ではしません。

あと一ヶ月半…親はどう接するといいのでしょうか。お返事いただければ幸いです。

それと、さすがに家庭教師ヴォックスさんに今からお願いするわけにはいかないですよね?
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こんばんわ!

家庭教師ヴォックスの丹羽です。

一言でいえば、お子さんは「色気付いた」わけですね。

実に答えにくい相談だなあ。

まあ、でもヴォックスというのが「どういうスタンスでやっているのか」とか、家庭教師の立ち位置を皆さんに知っていただく機会と考えていってみますか!

乗るか、乗らないかの判断材料にはなるでしょう。

ご期待に沿うお答えはできそうにない気がしますがね・・・

というのも、まず親が教えるのは
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「色気付く」までに勝負するもの
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と考えているからなんです。

「色気付いた」あとで親のいう事はなかなか効かない。というか、「色気付く」ところまでで、できたことか、それよりも、狭い範囲でしか親のいうことは効かしようがないから。

「色気付く」ことを私たちは「さかりがつく」と表現します。決して悪い意味ではありませんよ。

まあ、家庭教師ヴォックス丹羽なんかは幼稚園で、さかりがつくという超早熟の特異体質でしたし、家庭教師ヴォックスの加藤にしても、恥ずかしながら匿名さんのお子さんよりは5年ほど早く「さかりついた」ロクデナシ。

他人のことをとやかく言う資格はありません。

が、私たちが世間一般よりもかなり早くさかりがついた野良猫2匹だったがゆえにわかるのですが、さかりがつくと勉強なんぞを頑張る意欲というのはついぞ湧いてこなかったことだけはよくわかる。

まあ付き合い方、のめりこみ方は人によりけりですが、この場合はずっぽりハマってしまった場合という意味です。彼女、彼と付き合っても勉強する子供はいますのでね。

まあ、私たち2匹の「さかりがつく」はたぶん匿名さんのお子さんのような感じではなく、四六時中「ガォーガォー」と岩山に登って叫んでいるくらいのほとんど病気の状態でしたから比べようもないのですが・・・

ちなみに症状がひどかったのは間違いなく家庭教師ヴォックスの丹羽よりも家庭教師ヴォックスの加藤のほうだったと自負しております、ハイ。

話を戻します。

「さかりがつく」のは、子供にとっては成長の証しでもあるから悪いことではない。そう考えています。

誰しも遅かれ早かれ「さかりがつく」のは時間の問題。昨今はいつまで経っても「さかりがつかない」若者が多い(草食系というんですか)ことが問題になっているくらいですから、「さかりがつく」のはよろしい。

ただ「さかりがつく」ということは家庭教師ヴォックスの感覚では、「彼岸」に旅立つということなのです。

「彼岸」とは文字通り「彼の岸」「あっちの岸」です。

「彼岸」の反意語は「此岸」だと思いますが、「此岸」とは読んで字のごとく「こっちの岸」です。

「こっちの岸」「こちらの岸」は親がいて子がいる世界というイメージで、「あっちの岸」に渡るということは、親から離れて彼女なんかとよろしくやっていく世界という感じです。

「色気付く」前であれば、どんなに反抗期であろうが、あくまでも「こちら側の岸」にいる状態ですから、極端な話、

「めしを食わさん」

という親の最大で最高の立場を利用して、手なづけたり、振り向かせたりする手立てはなにがしか残されている。

それでも子供をコントロールできない家庭はありますが、手がまだ残されていると考えていい。

しかし、あっちの岸に泳いで川を渡って、泳ぎ着いてしまえば、もうあっち岸ですから、手も届かなければ、子供は子供でよろしくやっていくようになる。

親がこっちの岸から「今のままじゃダメなのよー!」と叫んでも、あっちの岸にいる子供は「えっ、なんか言った?聞こえねーな」

そんな感じです。

家庭教師ヴォックスに丹羽なんかは、いずれ親から離れて向こう岸に行ってもらわねばならないと考えているタイプですが、その時期はいつがいいのかは正解はありません。

先ほども書きましたが、今はいっこうにあっちの岸に渡ろうとしない人、いい年齢になっても決して岸を泳いで渡ろうとしない人も多くいますから。

川を泳いであっちの岸に渡るのがいいのか、渡らなくていいのかも特に正解はなく、ただただ親の、家庭の考え、方針があるのみです。

問題は、(親のフォロー)は「あっちの岸」にいる子供にはが効かなくなるということ。

勉強でいえば、これまでの親子でやってきた勉強の中で子供だけの部分で進んでいくことになります。

たとえ向こう岸に行ったとしても、すでに自立して勉強できる習慣がついていれば問題がないわけです。勉強に関していえばですよ。

だから、家庭教師ヴォックスでは、高校生になる(中学校を卒業)までに自分ひとりで勉強できるようになることを目標にしています。

これは高校生になったらきっぱり手放すという意味ではなく、家庭教師がフォローしてきた効率の良い、成果の出る勉強方法を自分ひとりでできるように訓練した上で手放すこと。

家庭教師との勉強を中断するのではなく、家庭教師との勉強を卒業するイメージです。

家庭教師ヴォックスでは、高校生になれば勉強は自分で、しかし、高校生でも、親がなにがしかのフォローをしながら見守っている人は多いです。

もし、中途半端な状態で子供が離れて行った場合はどうなるのか?

中高一貫校に行った方に特に多いですが、「中学生になったから」「受験が終わったから」と急に手放す方がいる。

まあ、受験までそれほど手をかけていなかったのであれば、それは当然の成り行きでしょうが、受験まで手をかけてきてともに伴走してきた方でも、疲れたのか、急にぱったり面倒を見なくなる。

「中学生なんだから自分でやってね」と。

それで子供が一人で授業を聞いて乗り切れればいいんですが、そうじゃないから面倒なことになる。

中高一貫校はご存じの通り進度が早い。進度が早いから高2までにはすべてを習い終えて、大学受験の準備に1年間専念できる。

なんてすばらしいんだろう・・・・と。しかし、進度が早いということは「わからなくなる進度」もかなり早くなるということを意味します。

「だんだんわからなくなった」のであれば、なんとなく頑張る、その場にいることも可能でも、「一気にわからなくなった」は、やる気を急速に萎えさせ、居場所がなくなったと感じる子供もいる。

中高一貫校は中学受験と同等の感じで中学校生活に突入しなければならないと繰り返し述べるのはそういうわけです。

中高一貫校に通うざっと約3割は中2までに勉強に関して言えば、「終わっている」状態であるといえます。

受験で終わりじゃない。しかし、子供は「中学生だから」と一人で立ち向かう。2回ほど波に飲まれて塩水飲んだら、もういけません。もうダメだとかもうイヤだとかもうどうでもいいやとか。

そのとき、「こうしてみたら?」とか「がんばってやっていこうよ」とかさっと手助けをしてやる。または溺れかけの自分を誰かが見てくれている、そういうことが大切になってきます。

塩水をたっぷり飲んで手遅れの状態のところに行って「どうしたの?頑張ってたじゃない!?」なんて行っても、遅いんですわ。

勉強に関して言えば、子供一人で処理するのは、親子で取り組んで勉強することと比較すれば残念ながら成果は期待できないでしょう。

中高一貫は6年。長い。6年間受験もなく、じっくり好きなことに取り組んで・・・とよく聞きます。

が、6年間わからない授業を7時間授業とか公立では休みの土曜日も聞かされて延々6年間・・・そいう子供だってたくさんいるのです。

ああ、私は中高一貫校でなくてよかったって!?

公立中学から公立高校に進む子供の場合は、これが高1で起こる。「もう高校生なんだから・・・」ですっかり手放す。しかし公立の進学高校も中学校に比べればはるかに質も量も上回る。

公立中学から進学校にの場合は、高1がモノすごく大事になる。予習に復習で必死についていかねば・・・・

中高一家校の中1の子と同じことが3年遅れてやってくるわけです。

なんだか相談とは違った方向に来てしまったと思われるかもしれませんが、相談者の場合、
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子どもは中学受験で県下一の中学に入りました。
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とあります。

高校にはつながっていないのか、改めて高校受験をされるのでしょう。お子さんがあっちの岸に行くまでのこの約3年間。

勉強はどうだったのか?
伴走をしてやったのか?
受験を乗り切ったその体制は中学入学後どうなったのか?

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六年生の春に転校してすぐの受験であり、それまで塾にも行ってなかったので、落ちたら可哀想と思う一心で私は必死で息子に勉強を教えました。

今思うと、それがいけなかったのか、自力で学習が出来ないところがあります。
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100歩譲って「自力で学習できない」としても、ともに学習してやればできる。この場合は、受験をしたのと同様、「必死」でやれば「できたはず」。

でも、受験の時ほどはしなかったのではないでしょうか。

これは責めているのではなく、お子さんが「あっちの岸」に行った1つの要因ではないかという家庭教師ヴォックスの丹羽の推測です。

できることなら頑張れるのが子供の習性。

当然、できなくなれば、また勉強をする理由や意味が見つからなければ、もっと自分らしくいられる気がする、そしてルンルン気分になれる「さかり」に行き着くのはある種当然の流れだったのかもしれません。

このあたりは、つまり「県下一の中学校に入って」からの約3年間を親としてどう過ごしてきたのか、「県下一の中学校」に入ったからには県下一の中学校に準じた勉強をしてきた上での今回のことだったのかどうか。

また、これを見ると、
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塾も彼女と一緒の英語の塾には行きますが、他は辞めてしまいました。
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ずいぶんフリーハンドな感じがします。「辞めてしまえるの?」と。

辞めさせなきゃよかったのでは?

「いや、どうしてもやめると子供が言って・・・・」

であれば、もう主導権は子供のほうに行ってしまっているというか、それこそがあっちの岸に行く大きな要因でもあったりして。

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親として居心地の良い、暖かな居場所を提供したくても、あまりの不甲斐なさに腹立たしさや情けなさで一杯です。
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このコメントはかつてブログで書いた競走馬が牧場に返って来る話
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競争ばっかりしてると子供も心が冷えるんだよ

だから牧場へ帰ってくる

ここで心をあっためているんだよ

牧場はきっと子供にとって一番あったかいとこなんだ
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を受けてのことだと思いますが、匿名さんのお子さんは、今は外に出て厳しい競争もしていないから、心も冷えていないんじゃないでしょうか。

むしろ彼女と一緒で十分あったまっている、ポッカポカの感じだと思いますよ。

厳しさがあって、あったかさがあるからホッとできる。その強弱、メリハリの部分は明確にしておく必要がある。

今起きている現象というのは、今日のことが原因ではなく、以前のことを原因として今の現象がある。

勉強面にのみに特化してここまで述べてきましたが、今のようなことになった原因は匿名さんに考えていただきましょう。

さて、では、結論として、もうダメなのか?

匿名さんのお子さんは「彼の岸」、すなわち、あちらの岸に泳いで行っていますが、時にはこちちの岸にも泳いで帰ってくる状態ではないでしょうか。

つまり、泳ぎ着いて、あっちの岸の人になったまではいっていない状態ですね。

こっちの岸から「おーい」とあっちの岸に問いかけてみれば「なーに!?」くらいは投げ返してくれる距離と言いましょうか。

それが出ているのがここでして、
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問題集を買ってきてとか、わからないところはすぐ私に聞いてきます。勉強は食卓テーブルでして、決して自室ではしません。
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これは片足が半分家のほうに残っている状態とも言えます。

それは中学受験の時の感覚がそうさせるのかはわかりませんが、可能性はこちらの岸にかかっているその片足の部分と言えるのではないでしょうか。

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あと一ヶ月半…親はどう接するといいのでしょうか。
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この3年間を検証して考えるべきだというのは先に書きましたが、その3年間をこの1ヶ月半で取り戻せる可能性はかなり難しいと経験上思います。

しかし、うまくいかない時に助けを求めてくるのは親に対してであろう可能性は片足分は残っている。

それは受験が終わってなのか、今の彼女と別れた後のなのかは定かではありません。が、そのときに問題点を指摘して改善できるように今は見守る。じっと観察する。

もう知らないと投げ出さずにこの3年間を検証しつつ、見守り続ける。じっと見守るというのは、これは親にしかできないことなんです。

たとえば学習塾の先生だったら、こういう状態になれば、お手上げですと普通はなりますから。

だから、「もし頼ってきたら・・・」を考えて問題点やどうすべきかを考えてやれるのも親しかいない。

そんな風に家庭教師ヴォックスは思っています。

実に明快でない相談のお答えで心苦しいばかりですが、どうぞお許しください。

家庭教師ヴォックス・・・

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子育ての答えは薬の様にすぐ結果が出ない(家庭教師BOX)

こんにちわ!

家庭教師ヴォックスの加藤です。

今日は、中学生の子供を持つKママさんからの相談を載せますね。
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こんにちは。はじめまして。

子育ての答えは薬の様にすぐ結果が出ないですよね。

後戻り出来ない所まで来てようやく気付き、その頃には子供は手を離れ、子育て出来ない(子育てと言われない)年齢になっている。

と言う新聞の文を見て、中学生になり、自我が出て融通の利かない年齢になった子供を持つ私に、ピッタリ当てはまり愕然となっています。

中学生と言えども、考え方は、まだまだ子供です。でも、自我主張が強くなって親の言うことに聞く耳を持たない所が多々有ります。

中学生は、もう子育て出来ない(子育てと言われない)年齢なのでしょうか?

勉強に意欲のない、後戻り出来ない所まで来てしまった子供にはどの様に、勉強に対して親が関与するべきか家庭教師ヴォックスさん流に教えて頂けませんか?

お忙しい所申し訳有りません。何か良いアドバイスをよろしくお願い致します。
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質問ありがとうございます。なかなか大きなテーマです。

これまでもこのような質問に対してはいくつかの家庭教師ヴォックスの考え方をこのブログで示しました。

相談内容の骨格は、
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勉強に意欲のない、後戻り出来ない所まで来てしまった子供にはどの様に、勉強に対して親が関与するべきか
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ここになると思います。

よく、お母さんから、

「ウチの子が言うことを聞きません。それでも、成績上げることできるのでしょうか?」

なんて相談を受けたりします。

さあ、答えは、どうでしょう??

もちろん、答えは






ノーです。

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親の言うことを聞かない子供の成績を「親」が上げてやることはできません。
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そりゃあ、そうですよね?

といってもこれはあくまでも家庭教師ヴォックスの見解です。親の言うことを聞かなくても成績は上がります!という主張があってもイイ。

たとえば、親が家庭教師の先生に丸投げしておいたら「成績が上がった」なんてこともあります。

ただそれはたまたま、いくつかの条件が重なって、良い方向に作用したラッキーな話にすぎません。

だから、例えそんな風にうまくいっているときも、この状態がずっと続くという保証はどこにもないということを忘れてはいけないのです。

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学年が変わり、担当の先生が変わったら、元の状態に戻った
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なんてことになってしまいますからね(>_<)

だからこそ、家庭教師ヴォックスは、「親がかかわることで成績を上げるノウハウを身につけましょう!」と提唱してるワケです。

さて、話を戻します。

親の言うことを聞かない子供の成績を「親」が上げてやることはできない。そして、親の言うことを聞かなくなるのは学年が上がるにつれて可能性が高くなる。これは誰もが認識されているはずです。

だから、まず、
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親にはどうしようもない時期がいつか来る
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という覚悟で子供とは接するべきだし、そう思って今、取り組むべきなのです。

家庭教師ヴォックスは、その1つの目安を
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高校生になると口出しできない
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としています。

つまり、一部の子を除けば、中学生ならまだ何とかなるのと思っているわけです。

しかし、繰り返しますが、家庭教師ヴォックスの見解はあくまでも、
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親の言うことを聞かない子供の成績を「親」が上げてやることはできない!
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この範疇の中での話ですからね。

それを踏まえて、では、果たしてお宅のお子さんはどうなのか?

本当に何とかなるレベルなのか?どうなんだと。

心配だと思いますので、今回は、

「ウチの子はまだ間に合うか?」

その見分け方について、家庭教師ヴォックスが実際にやるやり方を具体的に書いてみます。

まず「レベル1」からお話して、「レベル2,3」とランクが上がるにつれて、症状が重くなっていくとお考え下さい。

家庭教師ヴォックスは最初に子供にこんな質問をします!
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成績が上がったら、いいと思う?
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子供が「Yes」と答えた場合:
親の接し方次第で、ちゃんと言うこと聞く子供です(※レベル1)。

子供が「No」と答えた場合:もう手遅れです!!

な~んてね!そんなことは、ありません。

子供が「No」と答えたら、改めて、こう質問します。
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楽して成績が上がったら、いいと思う?
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子供が「Yes」と答えた場合:
まだなんとかなります。(※レベル2)

子供が「No」と答えた場合:
この場合は、望みはありますが、少しやっかいです。

ハイ、では「No」と答えた場合の少し残った望みって何か?

それを知るために、さらに子供の
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勉強態度と生活態度
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を分けて考えます。

まず生活態度について、「親の言うことは聞き、問題ない」であれば、まだ大丈夫です。(※レベル3)

しかし、生活態度について、
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親の言うことを聞かない
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となれば、

残念ながら勉強については親が何か効果的なことをしてやるというのは難しいでしょう。(※レベル4)

勉強面で子供に言うことを聞かせたりするためには、まず生活態度の面で親の言うことを聞いているかが問題になるわけです。

わかりやすくするためにちょっと極端な例で書きますよ。

例えば、子供が頭を金髪に染めた!

「おい、黒に戻せ!自分でお金稼ぐようになったら、金でも銀でも虹色にだってしていいから!」

これはあくまでも例ですのでなんでもいいんです。

こうした子供の行為のうち、

◆親がこれはイカン!と思うこと

について、

◆指摘し、直す理由は何でもイイ

ですから、

◆親の意志、理由で、生活態度として、あるべき姿を主張する

それで子供が親の言うことを受け入れて直す。素直にじゃなくてもいいんです!しぶしぶでもいいんです。

要は最終的に絶対親が譲れない生活態度について、子供がそれを受け入れるかどうか。それができるなら、親が勉強も見て子供を変えられる可能性があります。このブログのテクニックを駆使する意味はある。

でも「なにー!!オレの髪が何色だろうが、テメーには関係ねえだろ!」なんてことになれば、それは厳しいです。

なにが言いたいか?

これまで何度か言っていると思いますが、親が認識しておくべきことは、
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「生活態度」 → 「勉強態度」
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この順番だということです。

親の言うことを聞かなくなっていく順番も、これと一緒。

生活態度がしっかりしないレベル4の状態の子に勉強を求めるのは無理ということです。成績がイイ子の親は、小学校に入る前ぐらいまでに、生活態度については厳しく「しつけ」をされる方が多いのも、そのためなのです。

というか、だからこそ勉強だって成果が出るともいえます。

さっきの例はわかりやすくするために極端な例を書きましたが、

例えば、
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家庭内で親子が挨拶を交わさない
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そういう家庭だと、成績だって限界があります。

なので、まずは、
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「親の言うことを聞かない」の程度を見極めること
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これが
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勉強に意欲のない、後戻り出来ない所まで来てしまった子供にはどの様に、勉強に対して親が関与するべきか
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の答えを探す第一歩になります。

「どんなテクニックを使えば子供がうなづいてくれるだろうか」とか絶対に子供が言うことを聞く「気の利いた言葉かけはなにか?」などを考えるのは時間の無駄であると思います。

テクニックや言葉そのものに価値があるのではなく、誰が言うのかが最大の問題なのですから。

厳しい言い方ですが「生活態度」についての親の意見に耳をかさない状態の子供には「その親」では勉強をどうこうすることはできないのです。

「その親」ができるのは、ここまで書いてきた「レベル」を上げる、4→3→2→1へとどうやって持っていくかを考えること。

ここまで書いてきてさらに厳しい方になりますが、すでに家庭で「レベル4」になっている方は「レベルを4から3」にしていくのもかなり難しいはずです。

そうなると「親」以外の誰かに頼らなければ難しい。

例えば、すでに「レベル4」になっている家庭で勉強をさせようとする場合、
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「勉強をさせるため」と称して、親の意に沿わない生活態度を緩めるような約束やヘンな妥協をしたり、褒美を与えてしまう
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傾向があります。

つまり、
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「生活態度」 → 「勉強態度」
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この順番が必定なのに、

その順番を逆に
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「勉強態度」 → 「生活態度」
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とするようなことを平気で行ってしまう土壌がすでに家庭の中に親の中にある。

これをやってしまうと勉強が最優先になっているにもかかわらず、勉強は全然ダメ・・・という結果を生むことになり、最終的には完全に自爆になります(>_<)

努力すればするほど、状態が悪くなる。

わかりますよね??

家庭教師ヴォックスは、常に親の方に

「親は子供に気を遣うんじゃない!子供が親に気を遣うんだ!」

なんて言っているわけですが、

子供に「手もみして気を遣って勉強していただく」ことにはかなりの弊害がある!と思っています。

勉強をさせるために、手もみして勉強させるのではなく、生活態度から入る!

これが基本だと、家庭教師ヴォックスは考えています。

あなたのご意見はいかがでしょうか?

お子さんの今のレベルとともに、新学年に向けてぜひ考えてみて下さい。

 

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