家庭教師ヴォックス 家庭教師VOX

初めまして!家庭教師ヴォックスは過去21年間に渡り、愛知県、岐阜県、三重県、静岡県の東海4県で家庭教師という仕事を通してたくさんのお子さんに出会い、接して、卒業させてきました。

先取り学習について(家庭教師ヴォックス)

t-vox.jp

季節柄、今回は「先取り学習」をテーマにしたブログをお届
 けします。

 決して小学校低学年のみに向けた話ではないのでご注意を!!

 それではいつもの前田(ナルト)君どうぞ!

キッズコースで指導している千種区みゆちゃんママからの相談です。
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  (省略)

 ただ、ちょっと気にかかることがあります。

 ある掲示板を見ていて、あまり先に先に勉強していると、小学校に
 入ったとき、学校の授業がつまらない、新鮮じゃなくなるんじゃな
 いか、と。

 そういえば、息子の時には、勉強は小学校に入ってからでいい、
 授業で初めて習って、発見とか、新鮮さというのを大事にしてやろ
 うと、考えていたのを、思い出しました。

 準備をしなかった事で、失敗したーと後悔してますが先に勉強する
 事で、新鮮さを失わせたくない。

 この辺、ヴォックスさんはどう思われますか?

 いろんな意見があると思います。ヴォックスさんの皆さんや家庭教師さんにも聞い

 てみたいと思っております。
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 みゆちゃんママ、質問ありがとうございます。

 お子さんの勉強について、進みすぎ、「先取り学習」の弊害
 について心配されているわけですね。

 これって特に就学前の親の方で気にされている方に多いと思います。

 ただ、この話は、就学前に限った話ではありません。

 これからのお話は、いわゆる「予習」といった少し先のことを勉強
 することではなく、何年も先を勉強をしてしまう

 「先取り学習」

 のお話ですから、そのつもりでお聞きくださいね。

 関西などの中学受験対応の塾などである「飛び級」なんかも、これ
 からいわゆる「先取り学習」と考えてもいいですね。

 この先取り学習については、きっと賛否両論あるはずです。

 じゃあ、家庭教師ヴォックスのナルトがどう思っているか? と言えば、

 一応、「先取り学習」賛成派なんですね(^_^)

 賛成する理由としては、
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 子供の持っている能力は、ドンドン伸ばすべき!
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 と考えているからなんです。

 最初の部分についている「一応」が気になったって!?

 パチパチ♪ ""ハ(^▽^*) いいですね。

 あなたは決してヴォックスのブログを読み飛ばしていない、注意深い
 方です(^ε^)-☆

 さて、なぜ、「一応」がつくのか??

 それは、「先取り学習」は、全員にはオススメできないからです。

 さあ、ここからがいよいよ本題です!

 全員には、オススメしない! では、どんな方にオススメなのか?

 ハイ! オススメするか否かは、
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 「親」次第だと思っています。
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 また親か!!!なんて思っていません?

 いいですか! 先取り学習で得るものは非常に大きいです。

 し、し、しかーし、親次第では「先取り学習」は、子供に害を及
 ぼす危険があるとナルトは思っています。

 このあたりについて、もう少しお話しましょう。

 学校で習う内容や進度は、お国のエライ方が決めた「学習指導要
 領」というものに沿って決まる。そうですよね?

 それらは、当然のことながら個人の能力に対応したものではあり
 ません。

 あくまでも「最低限は、これぐらい・・・」といった発想がもとに
 なっています。(たぶんそうでしょ?)

 また、
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 落ちこぼれがないように
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 とは書いていないけど、落ちこぼれないように配慮した控えめな内
 容になっていると思います。

 言い方を変えれば、ほとんどの子供たちにとっては、
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 物足りない内容や進度になることを前提に
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 考えられたということです。

 しばらく前に小学校の授業参加に行ったことがありますが、塾でな
 ら、15分もあれば、説明し終わる内容を本当に丁寧に、いや、か
 なりまどっろこしく時間一杯使ってやっていました。
 
 もしかしたら、その時間では、全部終っていなかったかも・・・

 でも、塾なんかだと、パパーーン!と教えてしまう!

 これは先生の能力うんぬんというよりも、全体の方針がそうなって
 いるということでしょう。

 きっと学校の先生も「こんなものは、パパーン!教えて・・・」な
 んて思っているのでは??(これナルトの想像です!)

 まあ、これらの状況を踏まえて、バッサリ言い切ってしまうなら、
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 できるハズなのに、ほどほどで抑えておく
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 子供によりけりでしょうが、意図的にではなくても、そうなってい
 る子供はたくさんいるはずです。

 いつもナルトやヴォックスが言う「無限の可能性や力を持つ子供たち」にと
 っては、これは、もったいない話です。

 能力に応じて、学校の枠を超えた内容だってドンドン取り組んだら
 いい。そうナルトは思うワケです。

 これが、「先取り学習」賛成の理由の1つです。

 ※もちろん、学校に求められている機能や役割については、理解し
  ているつもりですから、学校で「学校の枠を超えた内容だってド
  ンドンやれ!」なんて、思ってはいませんよ(^^)♪
 
 さて、一方、みゆちゃんママからの質問にあるように、先取り学習を 
 ドンドン進めていくことで、学校の授業で習ったときに、新鮮味が
 なく退屈では?という意見だってあります。

 実際のところ、どうなのか?

 先取り学習をしている多くの子供にとって、ハッキリ言って、
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 学校の授業は退屈です(>_<)
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 進学塾などで学校よりも断然はやく、そして、レベルだって高度な
 ことを勉強している子供たちにとって、学校の授業を退屈に感じて
 しまうのは、おかしいことではありません。

 「この単元の勉強は、もうやった!」ってね。ごく自然なことです。

 ましてや、進学塾に行っているだけでなく、その中で優秀な成績を
 収めている成績がイイ子たちにとってはどうなのか?

 退屈は退屈でも、成績がイイ子の退屈は成績が普通の子供よりも、
 タイクツの2乗か?

 実は成績がイイ子は違うんですね!

 ハイ、成績がイイ子は、学校の授業も退屈しないのです。それどこ
 ろか、一生懸命説明を聞いていたりします。

 なんとも、不自然なことです。

 そんな彼らを見ると、どうやら「何か」を探しているようです。

 これが、親の影響なのです。

 子供たちは、習ったことを繰り返し勉強することを嫌います。一度
 習えば終わりなのです。

 だから、口癖のように、「この単元は、もうやった!」なんて言う。

 でも、実際に一度習った内容を完璧にマスターできる子なんていま
 せん。

 進学塾に通っているとしても、すでに習ったといっても、習熟度は、
 子供によってそれぞれ。

 たいていは、どこか欠けた状態なのです。

 それを何度か復習することで、1つ1つ補強することになり、より
 完璧に近づくことができるのです。

 学校の授業は、補強するためのチャンスなのです(>_<)

 それは、進学塾なんかと比べて、明らかに習う内容のレベルが低い
 としてもです。

 実は、1回目に習った内容よりも、レベルが低いからこそ、その時
 間の中で、自分の知識を確認したり、整理したり、誰よりもはやく
 問題を解いたりできるわけですから。

 親は、このことを子供に理解させずして、先取り学習の効果なんて
 期待できません。

 「何か気づいていないことがある!」

 そう思いながら授業を聞くことで、新たな発見がある。

 いや、発見していく子供こそが、成績がイイ子と言えるでしょう。

 いいですか!!!

 「この単元、もう塾で習った!聞かなくてもできるよ!カンタン、
 カンタン!」なんて言っている子供は、仮に学校の成績がイイとし
 ても、塾では、つまり広いフィールドに出たら、絶対に負けます。

 上には上がいて、本当のトップは、学校の授業でさえも、自分自身
 の補強に使っているわけですから。

 つまり、
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 「先取り学習」と「学校の授業」はセット
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 こう考えるべきです。

 先取り学習が1回目、学校の授業が2回目。そういう考えがあって、
 初めて、ヴォックスのナルトは「先取り学習」に賛成なのです。
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 「わかって当然の授業の中で、何かを見つけてこい!」
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 親がそう言えるか、そこが分かれ目です。

 なぜなら、子供は、ちょっと知っていたら、本能的に、知ったかぶ
 りをするものだから。

 子供が「そんなのカンタン!聞かなくてもわかるよ!」という言葉
 や態度を目にしたり、耳にしたときに、
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 この大バカヤロー!!!!!!!!
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 と一喝できるかどうか。

 一喝して、なぜそんなに怒っているのかを説明する。繰り返しする。

 そうしないと、決してトップになれないですから。

 成績がイイ子、本当のトップの子は、内容の薄い学校の授業でさえ
 も、プラスにする子供なのです。
 
 「先取り学習」には、大きなリスクがあります。そのリスクを知っ
 て、教えてやれるのは親だけです。

 ナルトが、先取り学習に「一応」賛成なわけ、わかっていただ
 けました??

 ちなみに、みゆちゃんママ、ヴォックスのメンバーたちも、今回のことについては、
 まったく同じ意見でした。

 今回の話は、すごく奥の深い相談でしたね。

 

家庭教師ヴォックスは30分500円の指導料でキッズにも指導を行っています。

興味のある方は是非、体験学習を受けてみてくださいね。