家庭教師ヴォックス 家庭教師VOX

家庭教師ヴォックスは過去21年間、愛知県、岐阜県、三重県、静岡県の東海4県で家庭教師という仕事を通してたくさんのお子さんに出会い、接して、卒業させてきました。

家庭教師ヴォックスのナルトの一言(仕事の流儀)

    こんばんわ!

 家庭教師ヴォックスの前田成斗、通称ナルトです。

    さて、先日、深夜にNHK「仕事の流儀」の再放送を見ま
 した。

 染織家・志村ふくみ 『いのちの色で、糸を染める』
 http://www.nhk.or.jp/professional/2013/0527/index.html

 番組のHPにはこう記されています。
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 草木染めは、植物のいのちを奪う残酷な行為でもある。そ
 れゆえに、志村は強い覚悟を持って挑む。

 「糸に変身する色は、死と再生があってこそ生きる。ただ
  採ってきて染めたではないんです。本当に大切ないのち
  を頂いているという意識がなければ、草木染めはやって
  はいけないことなんです」。
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 こういう意識を長い間持ち続けられているから人間国宝に
 も認定されているんでしょうね。

 「本当に大切ないのちを頂いている」というのは、ホント
 言うのはカンタンなんですが、それを実践するのは難しい。

 教育というフィールドに限らず、「先生」と言われる職種
 では、年数を重ねれば重ねるほど、見る数が増えれば増え
 るほど、自分というか、我というのが強くなるんじゃない
 でしょうか。

 ここでいう「我が強くなる」とは、自分の型ができあがり、
 自分の豊富な経験に照らして見切りが早くなるといった感
 じです。

 「あっ、ダメだ!」ってすぐ思うといいましょうか。

 経験や知識が増えれば増えるほど、その判断というか判定
 の精度は高くなる可能性は高まるのでしょうが、一方で、
 自分の型にはまっていない人の可能性は驚くほど簡単に見
 逃してしまうとでもいいましょうか。

 著書でこんなふううに志村さんは書いておられます。

 志村ふくみ著「色を奏でる」 http://tinyurl.com/muo27oj
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 『色をいただく』

 ある人が、こういう色を染めたいと思って、この草木とこ
 の草木をかけ合わせてみたが、その色にならなかった、本
 にかいてあるとおりにしたのに、という。

 私は順序が逆だと思う。草木がすでに抱いている色を私た
 ちはいただくのであるから。

 どんな色が出るか、それは草木まかせである。

 ただ、私たちは草木のもっている色をできるだけ損なわず
 にこちら側に宿すのである。

 雪の中でじっと春を待って芽吹きの準備をしている樹々が、
 その幹や枝に貯えている色をしっかり受けとめて、織の中
 に生かす。

 その道程がなくては、自然を犯すことになる。

 蕾のびっしりついた早春の梅の枝の花になる命をいただく
 のである。

 この梅が抱いている色は、千、万の梅の一枝の色であり、
 主張である。

 私たちは、どうかしてその色を生かしたい、その主張を聞
 き届けたいと思う。

 その色と他の色を交ぜることはできない。梅と桜を交ぜて
 新しい色をつくることはできない。

 それは梅や桜を犯すことである。色が単なる色ではないか
 らである
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 自分が勝手につくった「型」で子供たちを見ると、その色
 じゃないとつい言ってしまう。

 そんな色じゃあ、将来ダメだ!とかね。

 経験豊富な人や自信がある人ほどそう言ってしまいがちに
 なる。

 しかし、あなたが自信を持っているその「自分の型」は本
 当に謙虚に吟味されたものなのか。いついつまでも通用す
 るものなのか。

 また、子供には「じぶんの色」がある。

 同じように育てたはずの兄弟姉妹がまるで違うものに育つ
 ように・・・

 だからといって、生かすといっても、わがまま放題の子供
 の色をそのままってわけにはいかない。

 もともと持っている色をさまざまな工夫で変化させ、変え
 ていく。

 それは本来持っている「色」を殺すことじゃない。

 志村ふくみ著「色を奏でる」 http://tinyurl.com/muo27oj
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 『媒染のはなし』

 あるひとが私のことをこう言った。

 志村さんは離婚という媒染によって、染織の仕事をするべ
 く染め揚げられた、と。

 離婚が媒染になったという表現は少し妙であるが、言葉を
 かえれば媒染とは受苦、何らかの苦しみ、痛み、あるいは
 変動といってもよい。

 生まれたままの姿ではなく、媒染剤によって色が変わる、
 あるいは発色するのである。

 梅なら梅の液でともに染められたものが、灰汁や石灰や鉄
 で媒染することによって、それぞれ違った色になる。

 親のもとで成長した息子や娘が年頃になって結婚し、就職
 し、環境によってそれぞれの色彩に変わってゆく。

 もちろん人間の場合それほど単純ではないが、それもある
 種の媒染である。

 自分の持っている素質と、遭遇した事実との関わり合いで
 どんな色彩に変わってゆくか。

 人間にもさまざまな苦患を負いますます輝く人もあるし、
 痛めつけられて衰弱してしまう人もある。

 でき得るならば人間の場合も、自分にもっとも適した媒染
 を受けて、その素質を伸ばしてゆきたいものである
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 子供にとっての媒染の役割を誰が果たすのか。

 親か? 学校か? 先生か?

 媒染のためにはその子供の色を知らなければいけません。

 今日は薄い色で明日はちょび濃い色ってこともある。

 とにかく毎日観察して付き合うしかないのではないでしょ
 うか。

 志村ふくみ著「色を奏でる」 http://tinyurl.com/muo27oj
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 あとがき

 ・・・人からみれば大いなる失敗、挫折、失意のどん底。
 そこから仕事ははじまった。

 もしその挫折がなかったら、私は平凡な一介の主婦だった
 かもしれない。

 人を相手ではなく、素材が相手、素材と深くつき合う。手
 の先、指の触感が糸と語る。

 私を選ぶのは素材なのだ。

 素材が私をはねつけ、そっぽをむいてしまうことも屡々だ
 った。

 或る時から、素材がふっと私に寄り添うようになった。素
 材のさまざまな表情が織の底から浮び上り、つつましく微
 笑んだり、厳しく射るように私を戒める。

 いつでも素材がそこでやすらいでいられるように、私は十
 全の心くばりを怠ってはならないのだ。
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 子供は「物言わぬ」素材ではなく、「物言う」素材。とき
 にはねつけられて、そっぽを向いても、逃げるわけにはい
 きません。

 ゲームじゃないからリセットもできない。

 なにもかも詰まってしまったら、「子供の色」ってもとも
 とどんな色だろうか?って自分に問い返してみたらいいで
 すね。

 黄色を茶色にしようって無理な試みをしているかもしれな
 いじゃないですか、ねえ( ̄▽ ̄)?
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 いろいろ語ってしまいました。

 以上です。

 家庭教師ヴォックスは無料の体験学習を愛知、岐阜、三重で行なっています。

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