家庭教師ヴォックス 家庭教師VOX

初めまして!家庭教師ヴォックスは過去21年間に渡り、愛知県、岐阜県、三重県、静岡県の東海4県で家庭教師という仕事を通してたくさんのお子さんに出会い、接して、卒業させてきました。

山岳救助を題材としたマンガ(家庭教師VOX)

こんにちは、家庭教師ヴォックスの坂本です。

この夏休みに中学生の息子からしきりに山岳救助を題材とした漫
画『岳』を読んだほうがいいよとススメられました。

岳 (ビッグコミックス) 石塚真一
http://tinyurl.com/mh3mady

人気で映画化もされたこの漫画『岳』はすでに最終巻を迎えて終
了しているらしい。全18巻。

次の巻が出るまで数ヶ月待つのが嫌いなボクは、いつだって最終
巻が出てから、どっさり大人買いして一気に読むタイプです。

ボクは子供たちに読みなさいと与えられる漫画をいつでも探して
いて、坂田信弘原作・中原裕画の『奈緒子』なんかををここで紹
介したこともありましたね。

【コミック】奈緒
http://www.oyawaza.com/sakatajuku/cat19/33.html

読者の多くの方が子供たちにこの『奈緒子』を買ってあげて喜ん
だというメールをたくさんいただきました。

『岳』もマンガ大賞を受賞したか何かで知り、ボクも数巻を読ん
で、おもしろかったので、当時出ていた最新巻までを買って子供
たちに与えました。

今ネットで調べてみると、『岳』がマンガ大賞を受賞したのは
2008年ということなので、あれから5年の歳月が流れたことにな
ります。

その途中で映画化されたことは知っていましたが、小栗旬と長澤
まさみの配役を見て、ボクの趣味じゃなかったので、映画には子
供たちを連れていきませんでした。

マンガも、最初に子供たちに渡す前に数巻読んだだけで、子供た
ちもおもしろいと喜んでいたし、子供が読めばよろしいと思って
いたので、最初に読んだっきりでした。

で、息子が夏休みに読み直したんでしょうかね・・・先に書いた
ように、やたらとボクに「読んだほうがいいよ、父さんが泣かず
にいられないラストだから」と毎日言うわけです。

ただ子供から推薦されたもので、ボクが読んで感心したものはこ
れまで一度もないので、長い間放っておいたのですが、最後は
「お願いだから読んでみてよ。ラストを理解するためにも登場人
物を知ってもらうためにも最初から読んでほしいんだ」と泣きを
入れつつ、僕の部屋に3冊置いていったのでした。

あのねえ・・・暇じゃないんだから・・・しかし、ついにその日
は、やってきたのです。

夏休みも終わり頃のある日、寝苦しくて眠れない夜に置かれてい
た3冊の『岳』が目に入って読み始めたのでした。

おもしろいものっていうのは、ハードルがあるのは最初だけです
よね。ここでは「読み始める」ってことがボクのハードル。だっ
てマンガよりも読みたいものがいっぱいあるもの。ただ「読み始
める」ともう、あとは勝手に自分で走っちゃう。

何日かかったのか、あっという間に読み終えました。おもしろか
ったですよ。

「父さん、やっぱり最後泣いたでしょ? 堪えきれなかったんじ
ゃない!?」と息子。

たしかに最後は感動的な場面で締めくくられていました。

ただねえ・・・あの最後で本当に良かったのかとも思えるラスト
でした。

なので息子には、

「バカモン!貴様、あのマンガの終わり方、あの主人公の生き方
を延々と18巻まで語っておいて、ホントにああいう終わり方で
良かったと思っているのか」と言ったんです。

「書くのに疲れて作者がただ終わりにしたかっただけなんじゃな
いのか?」なんて意地悪な大人のような言い方もしてみました。

1時間ほどボクの考えを延々と息子に熱弁したんですが、最後は
息子は泣いていましたね。
ボクの説に感動したからではなく、説教が辛くて・・・ハ
ハハ

『岳』を読んでいない方には何を言っているのかわかりかねると
思いますが、ネタバレになるので中身については書きません。

ただただボクは怒っていたのですよ、その終わり方にね。

それなのに、息子は「父さん、やっぱり最後泣いたでしょ?」な
んてアホなこと言ってきて、国語でいえば、読み取りが浅いとい
いましょうか、解釈がなっていない!と怒声が飛ぶことになって
しまって・・・

まあ、それはボクの解釈であって、違う読み方もできるだろうし、
息子のような解釈があってもいい。どっちでもいいんですが、子
供と同じものを読んで同じ土俵で話すっていうのがすごく良かっ
たんです。

マンガの最後の解釈のところでは決定的に親子で決裂したのです
が、子供がなにに感じ、どう思ったのかはマンガ『岳』をススメ
られる過程ですごくよくわかった。

ここがツボなのかあとか、この考え方に共感するのかあとかね。
何が良いと思っているのかとか。

そして、そういう話をすると、話は自然と将来のこととかにもな
りますしね。

そしたら、次にこれを読んだらいいよっていうのが自然と出てく
る。とにかく今の時期は本でもマンガでも読みまくらないといけ
ない時期ですから。

親と子供は読む本も、読むマンガも、見るテレビも違うわけです
が、どこかに同じように読んだり、見たりする共有するものがあ
ったほうがいいなあと改めて思いました。

親と子で同じように読んで共有できるマンガや本があると、親子
の関係性は新しい段階に入るのではないでしょうかね。

子供も親の考え方をしる機会になりますしね。

息子からなにかを強くススメられるっていうことも、ススメられ
るままに読んで話し合ったことも実に新鮮な体験でした。

全18巻の『岳』、ぜひご家庭で読んでみてください。小学生で
も十分読めます(エロいところはないですから)。

そして、その結末について親子で議論してみてください。

繰り返しますが、ボクは『岳』のラストにはまったく納得がいき
ませんけどね。

 

家庭教師のヴォックスでは無料の体験授業を行っています。

       家庭教師VOX・・・

http://t-vox.jp/